ついでについ最近、高校時代の
友達の結婚式が有った時
俺と美貴が夫婦揃って呼ばれた。
その時も担任が同席。
その結婚式には、俺の高校時代の凄く仲良かった一つ下の後輩の女の子も参加してた。
その後輩は凄く美人で、当時多分学校で一番モテた娘だった。
何故か俺と後輩はウマが合って年中一緒に居たりしてたから、たまに付き合ってると勘違いされる事もあった。
勿論、当時インポな俺にそんな事実は無かったが…
そんな後輩と久しぶりの再会。
後輩と美貴も知り合いなので三人で一緒に話をしていると担任が登場。
担任「そういや高校の頃はED君、後輩ちゃんの事好きだったよね」
俺「………」
チョwオマwwwww
いきなり何言ってんだ?事実無根だ!
つか、嫁の前でなんて事言うんだよ
美貴の視線が痛い…
本当に間違いだ!
結婚報告の時といい、こいつは絶対俺の幸せをぶち壊そうとしてるに違いない…
きっと40過ぎても独身な担任は、人の幸せを祝えなくなってしまったんだろう…
なので、俺の幸せの為に担任と
結婚してくれる心優しい殿方を募集中です。
と、横道に話が逸れ過ぎてしまった。すまん
まあなんにせよ、出席日数ギリギリの俺。
いくら俺でも留年だけはする訳にいかない。
気合いを入れて学校に通うと決めた。
その日は土曜日。次の日は学校が休みだったので
高校の友達の家に集まり一緒に遊んだ。
麻雀してたんだっけかな?カラオケしてたんだっけかな?
なんにせよ朝までオールだった。
俺は、近くのコンビニで働いてて、その日は朝から夜までのシフト。
友達の家から、そのまま寝ないでバイト先に向かった。
徹夜の後に長時間のシフト。
いくら高校生といえども体力的にシンドイ。
ヘロヘロになりながらも何とかバイトをこなす。
バイトが終わると俺は本当に疲れていた。
腹も減っていたので、残り物の弁当でも食おうと思ったが
そんな日に限って残り物が無い。
諦めて、唯一残ってた野菜の煮物だけ食った。
とりあえず飯も済ませた俺は家に帰ろうとバイクに跨って走り出した。
で、気がついたら俺は道路で寝ていた。
目覚めると、暑かったのか頭から汗がビッショリ。腕も汗でベタベタしてる。
こりゃ家に帰ったら風呂入らなきゃダメだな…
立ち上がって帰ろうと思った瞬間、誰かに体を支えられた。
「おい、動くな。救急車呼んだから寝てろ」
知らないおっさんの声だった。
俺「でも帰って、明日から学校行かないと…」
おっさん「事故ったの覚えてないのか?良いから寝てろ」
事故?
あれ?そういやあちこち痛いかも…
汗だと思ってたのは、全部血だった。
俺の寝てた辺りの地面に大量の血が溜まってる。
ここから記憶が断片的になる。
覚えてるのは救急車の中
俺は呑気に「おお、人生初救急車だ。ベッドが硬いなぁ」とか思ってた。
病院に着いてベッドに寝かされていたら
親父と爺ちゃんが来たのは覚えている。
あと、長友も来た。
何を話したかは覚えていない。
俺は気付くとICUのベッドの上だった。
おばちゃん看護師が俺に声をかける。
看護師「あ、気がついた?」
俺「う、うん…」
自分に何が起こったのか理解出来なかった。
看護師「今日何曜日か分かる?」
俺「昨日日曜日だから、今日は月曜日?」
看護師「残念。日曜日です」
??
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ?
(.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!?
|i i| }! }} //|?
|l、{ j} /,,ィ//| 『日曜日に バイトを終わって家に帰って寝たと
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ 思ったらまた日曜日だった』?
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ |?
/´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが?
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ おれも何をされたのかわからなかった?
ヽトiゝ おれも何をされたのかわからなかった?> ,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉?
|/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ 頭がどうにかなりそうだった…?
// 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ?
/'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \ 超スピードだとか催眠術だとか?
/ // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ?
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ }?
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…?
俺はタイムリープを手に入れたのだろうか?
どっかでラベンダーの匂いを嗅いだのかもしれない…
看護師「一週間寝てたのよ」
俺は事故を起こして頭を打ち、一週間意識が無かったらしい。
まあ冷静に考えれば、途中、爺ちゃんや長友も見舞いに来てたから
一晩だけな訳はなかった。
よく状況が理解出来ないまま呆然としてると
そこへ丁度、長友とフローレンが見舞いに来てくれた。
長友「おう!目が覚めたか?」
俺「長友」
フローレン「気付いたんだね。良かったぁ…」
フローレンは少し泣いていた。
長友「本当。よく助かったな。マジで死んだかと思った」
俺「え?そんなにヤバかったの?」
長友「毎日見舞いに来たのに一度も起きないしさ。親父さんも医者から覚悟して下さいって言われたんだぜ」
俺「マジか?」
この時はすでに痛みとか殆ど無いから、自分では事の深刻さが全く理解出来なかった。
何か他人の話を聞いてる気分だった。
俺の入院した病院は、長友達の高校の目の前だった。
俺が意識無い間も毎日見舞いに来てくれていたらしい。
長友「なんで事故ったの?」
俺「全然覚えてない」
バイト先をバイクで出て一つ目の信号過ぎた位までは何とか思い出せるが
その後は全く覚えてない。
バイト先から事故現場までは5分位かかる。
長友「路駐してた車に突っ込んだらしいぜ」
俺「まじか?」
何でそんな事になったのかは、今でも思い出せない。
居眠りだったのか?それとも暗い道で相手が黒い車だったから見えなかったのか?
他に理由があるのか?
長友「体とか大丈夫か?」
俺「肩が痛い位で他は大丈夫」
俺の怪我は脳挫傷、脳内出血、頭蓋骨骨折。それと鎖骨骨折。
結構ヤバイ状況だったらしい。
有難い事に、長友やフローレン、他の友達もそれから毎日必ず見舞いに来てくれた。
俺は結局一ヶ月入院した。
退院すると大問題は学校だった。
ただでさえ出席日数足りなかったのに
事故で完全にアウト。
退院してすぐ登校したが、その日は中間テストだった。
まあ授業受けてないんだから、テストの結果は皆まで語らせないでくれ…
テスト最終日、担任に呼び出された。
担任「休み過ぎで単位足りないよ。どうするの?」
俺「どうするかね…とりあえず残りは休まずに来るよ」
担任「当たり前です。冬休みに足りない分補習ね。これ以上休んだら補習しても足りないよ」
俺「あい」
流石にヤバイ。俺は残りの学校生活、真面目に登校すると決めた。
因みに、テスト最終日からバイトに復帰した。
退院後、初めてのバイト。鎖骨が折れたせいでやけに肩がこって辛かった。
そして、もう一つ俺を苦しめる深刻な後遺症があった。
レジ打ちをしてると、何故か突然激しい吐き気に見舞われる。
理由が全く分からない。まさに突然。
もしかして悪阻?
まあ、そんな訳は当然ない。
でも原因不明の吐き気に俺は何度も襲われた。
吐き気が来るのはレジ打ちをしてる時ばかり
バックヤードで品だししてる時なんかは全く問題ない。
何故かは自分でも分からない。
そんな原因不明の吐き気に苦しんでいると
なんとバイト仲間が思いもよらない発見をした。
同僚「あ、EDが何で気持ち悪くなるか分かった」
俺「なんで?」
同僚「野菜の煮物だ。野菜の煮物の会計してると吐くんだ」
確かに、言われてみると野菜の煮物の会計をしてる時に限って吐いてる。
でも何故だ?
同僚「事故の日、最後に食べたの野菜の煮物じゃん」
なるほど!
でも言われるまで自分が野菜の煮物を食べた事すら覚えてなかった。
なのに無意識のうちに野菜の煮物に反応する体。
人間の体って不思議だなと思った。
因みに、バイトを辞めるまで俺と野菜の煮物の戦いは続いた。
今でも絹さやや、煮物の里芋を見ると少し吐きそうになる。
今日はここまで…
微妙とか言ってる割に話長くてすまん
明日の後編で事故編終わりです。多分…
そういや、入院中のエピソードで一個居れ忘れてたのがあった。
俺が目覚めた次の日、とある若い看護師が俺のもとにやってきた。
背が低くて、髪の毛はショートボブ。
ちょっと性格キツそうではあるが、なかなか美人な看護師さんだった。
その看護師は、俺の所に来ると俺をキッと睨んだ…
ゾクゾクします?
ナース「ED君、これ覚えてる?」
看護師は自分の首元を指さす。
その首元には、ムチウチの時に付けるネックホルダー。
俺「なんの事でしょう…?」
全く身に覚えが無い。
あ…文字化け
ゾクゾクします? → ゾクゾクします?
あ、直ってない…
ゾクゾクします(はぁと
です…
ナース「これ、ED君に殴られたの!」
マジですか?
全然覚えてない。
何やったんだよ俺…
ナース「搬送された時、ED君が暴れて殴られたの!」
かなりご立腹。
全然覚えてないです…
すいません…
頭を強く打つと、たまに暴れたりする事もあるらしい。
俺は見事に暴れた。
ナース「ED君、私を殴った後に『俺が女を殴ったのは、これで人生2度目だ!』って叫んでたよ」
キャー!恥ずかしい…
つか2度目って何だ?1度目の記憶が無い!!
結局、退院するまで、看護師は俺に冷たいままだった。
惚れた…(はぁと
次は看護婦との秘話だろ(はぁと
754:ED ◆WayzE/RKE2 :2011/06/07(火) 23:35:54.56 ID:Go9LoSgZ0
>>749
純度100%混じり気無しの
俺の妄想全開話になるけど良い?(はぁと
750:名も無き被検体774号+:2011/06/07(火) 01:51:20.98 ID:Ga03Yw3G0
フローレン編で本編に関係ないとはいえ
さらっと書かれてた事故がこんな大事だったとは
美貴さんも看護師だもんね
看護師っていいよね(はぁと
>>750,751
ナースハァハァ…
でも美貴とナースプレイした事ないな
チッパイだからだろうか…(はぁと
755:ED ◆WayzE/RKE2 :2011/06/07(火) 23:37:31.34 ID:Go9LoSgZ0
じゃあ、事故編後半投下です
そんなテスト休み明け、俺はちゃんと朝一から登校した。
もう、これ以上学校を休む訳にはいかない。
教室への階段を昇っていると、上から佐藤が降りてきた。
佐藤は救いが無い程の完全な馬鹿男で
誰も得も損もしない、どうでも良い嘘をつきまくる。
多分なんか変な病気なんだと思う。
佐藤と俺は高校時代常に一緒に居た。
余りにいつも一緒に居たのであらぬ噂を立てられる程だった。