2012年5月12日土曜日

藤原記者がさらに答えます・食品の安全基準等をめぐって | NHK「かぶん」ブログ:NHK


質問:

文科省などが示した子どもの安全の目安は、影響の大きい子供に対して、なぜ大人も含むICRP基準1~20の上限値を採ったのか?

1時間3.8マイクロSv×8時間×365日では11.8ミリ
Sv/年だが、屋内はゼロではない。

藤原記者:

どうして上限値を取ったのかについては政府は説明していません。この点は心配する住民等に対し十分に説明する義務があると思います。

屋内にいる分に関しては、木造建造物内16時間過ごすと見積もって、3点8×0点4で計算しています。
(0点4は木造建造物内の低減係数です)これで計算するとぎりぎりですが、20mSv未満となります。

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質問:

・母乳から微量の放射性物質が検出されたというニュースを見ました。詳しく知りたいです。私は子どもはいませんが、検出された地域に生まれて数ヶ月の子どもを持つ親戚が住んでいます。母乳の基準ははっきりしていないそうですが、やはり問題ではないかと思います。

・母親の母乳からヨウ素131が検出された件について、どうお考えですか。

藤原記者:

・放射性ヨウ素については、水の基準である100Bq/リットル以下であれば問題はないと考えられます。

・母乳は日によって成分の量や濃度が変わることが考えられますので、定期的に計測することが望ましいです。


連邦大学の農村では、リオデジャネイロを行う

・放射線への心配はごもっともです。一方で母乳には、生まれたばかりの赤ちゃんにとっては免疫を得るというメリットもあります。

・下記の日本産科婦人科学会のサイトに「水道水について心配しておられる妊娠・授乳中女性へのご案内」という文書が掲載されています。

 

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質問:

野菜などの放射能の測定の仕方を知りたいと思っています。収穫してそのまま計っているのか、洗浄した上で計っているのか。また、空間中の放射線量は地面から何センチで計測?砂遊びする子供は何を参考にしたらいいですか?

藤原記者:

食品の暫定基準は、「取れたて」の状態ではなく、料理されるなどして実際に食べる状態を想定した基準となっています。
このため厚生労働省では測定の際には土やホコリを流水などで除去して(つまり洗ってから)検査するようもとめています。

今回の文部科学省の調査では、小学校以下は地上から50センチ、中学校は地上から1メートルの場所で計測しています。子どもの身長差を考えたものです。

砂遊びについては場所によって異なります。政府は、今回、学校の目安を上回った場所では幼稚園児、保育所児童の砂遊びを制限するなどの対応をとることを例示しています。
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質問:


高校では、いじめ

藤原さんこんなおかしなこと解説されるのに、淡々と問題意識なさそうに解説されている気がしました。もっと、ご自分のお気持ちを出してよいのでは?水野さんみたいに。そういう熱い解説の後、水野さんが一時的にあまり出てこなくなる気がするので、やっぱりまずいんですか?

藤原記者:

水野解説委員にはとうてい及びませんが、ご指摘を受け止めて、心がけます。

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質問:

食品の基準はヨウ素セシウムウランプルトニウム全部入っていてもそれぞれこれくらいなら、大丈夫!という値ですか?それとも一つの放射性物質しかないと考えて決められた値ですか?

藤原記者:

暫定基準は、これくらいなら大丈夫という考え方とは少し異なります。少なくとも原子力安全委員会が元となる数字を決めた際には、食品に含まれる放射線による被ばくについて、ICRPが当時(1999年)示していた「飲料水を除いて年間5ミリシーベルトを超えると対策を取っても正当化できる場合がある」という考え方に基づいています。(50mSvを超える場合は「対策を取ることがいつでも正当化される」としています)

食品からの5mSvは国際的に見ても厳格な値と言えます。暫定基準は各放射性物質ごとに5mSvを超えないように設定されています。(ヨウ素だけは別です)つまりすべてが上限値いっぱいの食品を取った場合で5mSvということにはなっていません。
ただし健康への影響とこの値は別だと再三にわたって強調しています。

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質問:


FAMUの学生はちょうどフロリダで飛行機事故で亡くなった人

放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律を厳格に適用するならば年
間5.2ミリシーベルトだろ!!

藤原記者:

計画的被ばく状況と緊急被ばくでは考え方が異なります。法令は計画被ばく状況を想定しているため、管理された複数の線源を想定しています。緊急被ばく状況では、管理されていない一つの線源が想定されています。このため必ずしも同じ値を適用できません。
 ただいずれにしても出来るだけ被ばくを抑えるという考え方は共通しています。この考え方をALARA(アララ)と言います。

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質問:

この文科省などの基準は、放射線管理区域の6倍の値であり危険で違法という指摘もありますが()、このあたりどうなんでしょう?

藤原記者:

前のお答えと同じく、放射線作業従事者の場合と公衆は状況が異なります。

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質問:

発表をなぞっただけの血の通わない解説。救いは最後の一文だけ。政府発表をただ垂れ流すだけでは政府と同じ。「心配派」の科学的で具体的な心配を書かないからただ無知な者たちが不安がっているかのような印象。なぜ平時の基準値を書かないか。

藤原記者:

難しい問題ですが、心に留めさせていただきます。

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質問:


・今回の設定には疑問を持っています。

 一つ目になぜ測定値の「平均値」なのか?「最大値」を取るべきでは?

 二つ目に既に浴びたと思われる3月15日から現在までの線量が考慮されていない事。委員の中で当初10mSvを推奨した方が居たはずです。なぜ、安全側を取らないのか?等

・「敷地の中で複数の場所で放射線量を測定し、それを平均した値がこの目安以上になった場合は、校庭など屋外での活動を制限するとしました。」とありますが、一番高い放射線量を基準にした方が安心するんじゃないでしょうか?

藤原記者:

最大値を見る事は線量の高い場所を知る上で重要な情報です。

なお、より必要なのは子ども達が実際にどれくらい被ばくするのかという数字だと考えています。これまでの被ばく量が考慮されていない点、どうして20mSvが設定されたのかという点については明らかにしていく必要があると思います。

 



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